「ピクセル」ってなあに

パソコンでよく聞く単位に「ピクセル」というものがあります。「pix(pic=写真、画像。これを複数形にしたpicsと発音が同じスペルがpix)+ element(要素)の造語」で、まさに「画」像の要「素」で、「画素」です。なんとなく、パソコン業界ではピクセル、カメラ業界では画素という使い分けがあるような気がしますが、どちらも同じものです。ただピクセルは横×縦で書いて、画素数は縦と横の掛け算をした結果で書くという差はあります。

1ピクセルって、どのくらいの大きさ?

具体的にピクセルとは、ディスプレイ上で色を表示させている小さな光る点のことです。それがいくつ並んでいるかで画像などのディスプレイ上のサイズを示すことができます。大まかに、画像の見た目上のサイズだと思って構いません。(印刷の際には解像度によってどれだけのピクセル数が入るかが変わってくるのですが、最初はあまり気にしなくても構いません)。

ピクセルは、画像を扱う際に非常に重要で、よく使われる単位なのに意外にどのくらいか実感していない人が多いので、1ピクセルがどのくらいか、Windowsにもともと付属の「ペイント」というお絵かきソフトを使って、見てみましょう。「ペイント」はまずスタートボタンから、XPでは「プログラム」、Vista以降では「すべてのプログラム」の、「アクセサリ」にあります(ちなみに「アクセサリ」は、Windowsについている簡単なアプリケーションが集められたフォルダで、他にもメモ帳や電卓など色々と便利なものがまとめられています)。
それでは「ペイント」で、ちょこちょこっと簡単な絵を描いて、それを拡大してみましょう。「表示」の「拡大」から「カスタム」を選んで、いろいろ倍率を変えてみてください。

チューリップ

私もちょこちょこっと、お花の絵を描いてみました。マウスでうまく描くのって、難しいですね。でも多少いびつなほうが、ピクセルを実感しやすいので、テキトウに。

市民講座のお教室で描いてもらっていたときは、皆さんなかなか個性的でしたよ。単純な丸や星だけでなく、熊さんのお顔だとか抽象的なぐるぐる模様とか。アンパンマンやドラえもんにチャレンジなさっていた方もいました。ほとんどが、生まれて初めてパソコンでお絵描きしてみたという方々で、意外に楽しんでもらえたのを懐かしく思い出します。
ともかく、1ピクセルって、まぁだいたいそんなサイズなのですね。

使っているパソコンのディスプレイは何ピクセル?

とはいえ、ピクセルは「常にどのディスプレイでもそんなサイズ」ではありません。なぜなら、ディスプレイの解像度によって、ひとつひとつの光の粒の大きさも変わってしまうからです。解像度とは「1インチ四方に、何画素あるか」という密度のことです。厳密な話をしだすとややこしくなってしまうのですが、解像度が高いと光の点も小さくて細かく表現できるので、画像はより鮮明に見えるという感じです。

では、実際に目の前にある自分のディスプレイが、どのくらいのピクセルが集まったものかを確認してみましょう。デスクトップの何もないところで右クリックをして一番下の、XPなら「プロパティ」の「設定」、Vista以降なら「個人設定」の「画面の設定」というところです。確認したらキーボードの一番左上の「ESCキー(エスケープキー)」で消しておきましょう。

XPの画面 Vistaの画面

これはそれぞれ、私が持っているB5のノートパソコンとA4のノートパソコンの、ディスプレイの解像度を確認している画面です。
ついでながら、B5ノートの横のピクセル数は一見すると中途半端な数字に見えますが、パソコンにとっては二進法だと百億ぴったりという、とてもキリがいい数字だとわかりますね。

デジカメなどの画素数とディスプレイの関係

ちょっと私のパソコンのディスプレイのピクセル数を、掛け算してみましょう。B5ノートは1024×768ピクセルですから、掛け算すると786432画素です。A4ノートは1280×800ピクセルですから、掛け算すると1024000画素です。ということは、大体80万画素と100万画素くらいということになります。

もしお使いのデジカメが800万画素とか1200万画素ならば、パソコンのディスプレイで等倍で表示した場合、ほんの十分の一程度の範囲しかディスプレイに映らないことになります。そこでソフトを使って縮小して(たいてい自動的に縮小してくれるので、「縮小されている」と自分では思っていないかもしれません)、ディスプレイにうまく収まるように表示するとなると、今度は縮小したことでつぶれた感じに見えてしまいます。

駅構内などに貼ってある大判のポスターや写真展で大パネルにするならいざ知らず、年賀状を作ったりワードの文書にちょっと添えるくらいの用途なら、最初からデジカメの設定で小さめの写真を撮っても十分だということです。そのほうが、SDカードなりメモリースティックなりに、何枚も保存できてお得です。

よく使われているディスプレイのサイズには名前がある

ところで数字×数字のディスプレイサイズは覚えにくいので、よく使うサイズは名前が付いています。たとえば1024×768は、ワイドディスプレイが出る前の標準的な画面サイズなのですが、「XGA」といいます。ブログに乗せる写真によく使われる640×480は「VGA」です。もしかすると、お使いのデジカメの設定に、そのような表記があるかもしれません。
こうした名前は普通の人は覚えなくても構いませんが、デジカメの設定で見るかもしれません。「よくあるサイズには名前があるんだな」「メールで添付するならVGAというサイズで十分なのかな」くらいに捉えておいてください。