Windowsの発展:シリーズと見分け方

パソコンが動く根幹の仕組みである基本ソフトは、パソコンを操作(オペレート)するシステムということで、「オペレーティング・システム」と呼ばれています。その英語の頭文字を取って、「OS」と書き、「オーエス」と読みます。Windowsは、マイクロソフト社が作って売っている、一番普及しているOSです。ここではそのシリーズをざっと見ていきましょう。

Windowsにいろいろなシリーズがあることについては、前々からパソコンを使っている詳しい人なら、だいたい当たり前に知っているものです。実際使っていたり、見聞きしてきたのだから当然のことです。
でも最近になって使い出した人には、「なんのことだろう、ちんぷんかんぷんだ」と感じる部分のようです。ここを知ったからといって特に役には立たないかもしれませんが、ざっと見ておくだけでも「なあんだ、それだけのことなんだ」と易しく感じられるようになるのではと思います。でももし歴史的なことに興味がなければ、読み飛ばして一番下の見分け方だけ読んでもらっても構いません。

Windowsの発展〜95、いろいろ、そしてXPまで

パソコンが社会に普及したのは、XPの時代です。最初はWindows95で普及が始まり、それからいろいろなWindowsが登場し、最終的にXPが社会に浸透していきました。

最初にWindows1.0が作られたのは1985年、発売は1986年という昔なのですが、実際に普及し始めたのはその十年後のWindows95(ウィンドウズきゅうじゅうご)からでしょう。職場にパソコンが入りだしたのが、ちょうどこの頃なので、長くお勤めの方なら名前に覚えがあるかもしれません。

どうだったかなぁ、という人は、左の再生ボタンを押してみてください。YouTubeに上がっている、Windows95の起動音です。もし聞き覚えがあれば、Windows95と出会い、知らないうちにWindowsの歴史に立ち会ってきたということです。ちなみに歴代のWindows起動音の中で、私はこれが一番きれいだと思っています。

さて、その後Windowsは、98年にWindows98が、99年にWindows98SEが、2000年にWindows2000とWindowsME(ウインドウズ・エムイー。MEはミレニアム・エディションの頭文字)が、次々に発売されました。これとは別に、一台で使うのではなくネットワークとして使うのにすぐれたWindowsNTというシリーズも90年代には発展していました。こうした細かい名前は、もう覚えている人も少ないでしょうし割とどうでもよいのですが、毎年のように新しいWindowsが作られた時期があったということです。

そして2001年にWindowsXPが発売されました。ちょうど職場やご家庭にパソコンが普及し始め、ドットコムという言葉がもてはやされた頃です。XPは多くの職場で採用されましたし、パソコンを使っているほとんどの人が聞いたことがあるはずと言っても過言ではないでしょう。前述のようにXPが登場するまでは次々に新しいOSが発売されていたのに対し、XPは、次のVista(ヴィスタ)が登場するまで実に6年ものあいだ、しかもまさにパソコンが浸透していく時期に、売られ続けたのです。

2013年現在、XPは2014年4月にサポートが終了するということで、話題にもなっています。個人と違って組織の場合には、社員全員のパソコンのOSを一気に何千台と入れ替えなければいけないということで、お金も時間も手間もかかるし、なかなか大変なことだからです。

Windowsの発展〜Vista以降、7と8へ

やがて2007年の1月に、WindowsVistaが発売になりました。前述のような理由で、発売になったからといってすぐ会社組織がVistaに買い替えたわけではないので、主に家庭に普及した印象があります。といっても、業務用としてVistaを使っているところも全くないわけではありません。

VistaやXPという名前

Vistaとは、英語やイタリア語で「眺望」を意味する単語です。バブル期にトヨタが作っていた車にもビスタがありましたが、それと同じスペルです。
眺望から連想すると、Vistaでは、ウインドウの切り替えが3D風にカッコよくできる「AERO(エアロ)」という機能が新しく搭載されました。
ちなみにXPは、「経験や体験」を意味するexprienceという単語の、前から二・三文字を取ったものだそうです。使う人にさまざまな体験を提供するXP、そして未来を展望させるVistaという感じでしょうか。

そして2009年の10月に、Windows7(ウインドウズ・セブン)が発売されました。Vistaは初心者の人にも使いやすいようにとXPから大きく変わったため慣れた人にとっては使い勝手が悪くなり、立ち上がりも遅いなど不評でしたが、その反動もあってか私の周りでは7はよく評価されていた印象があります。実際、2013年のOSシェアでもナンバーワンの44%という高い普及率を示しています。

その後、2012年の10月から現在まで、販売されているのはWindows8(ウインドウズ・エイト)です。これはスマートホンのように液晶を指で操作する、タッチスクリーンに対応している点で、画期的なWindowsです。もちろん従来の液晶画面で、マウスやキーボードだけで操作することもできます。
たまに勘違いされるようですが、Windows8は「タッチスクリーンのディスプレイに対応している」というだけであって、「今まで使っていたパソコンをWindows8にすれば、ディスプレイがタッチスクリーンに変わる」わけではありません。
これまではパソコンの電源を入れるとデスクトップが表示されましたが、Windows8からはスタート画面というものが表示されるようになりました。それにともない、スタートボタンがなくなったのも大きな変化です。使い勝手などの評判や、職場への普及などは、これからというところですね。

Windowsのシリーズの発展まとめ

細かい話をいろいろとしてきましたが、マニアでもない限り、実際にこうした細かいことを覚えている必要はありません。要は「時代ごとにいろんなシリーズがあるんだな」と大掴みできていれば大丈夫です。
Windowsは下の図のようにどんどん進化してきたのです。ということは、これからもいろいろと発展していくことでしょう。

95から8まで

Windowsはこのようにいろいろなシリーズがありますが、これらをまとめてWindowsファミリーともいいます。みんな家族だと思うと、なんだか面白いですね。

余談コラム:Windows家族(ウィンドウズ・ファミリー)へ

最近のWindowsシリーズのだいたいの見分け方

さて、古いシリーズは別として、最近の4シリーズの見分け方を説明しましょう。見分け方は簡単で、「パソコンの成り立ち」に写真を載せているような、目立つ場所に貼ってあるシールを見るか、デスクトップ画面の右下のスタートボタンを見るかです。

XPは、スタートボタンを見ると緑地に白字で「スタート」と書かれています。Vista以降スタートボタンは、ガラスっぽい丸いボタンになりました。そしてスタートボタンの右の小さな絵を見ると、Vistaと7の違いがわかります。8にいたっては、スタートボタン自体ありません。
でも不便だという声があったからか、Windows8.1にアップデートすると、再びスタートボタンがあるようです。もっとも従来のスタートボタンではなく、スタート画面に行くためのボタンです。

スタートボタンの違い

これでもう、パソコンのWindowsがどのシリーズか、すぐにわかるようになったというわけです。自分で可って使っているパソコンなら、これで十分見分けることができるのです。

でも、これは「だいたいの見分け方」で、職場のパソコンでは少し事情が違うこともあります。というのも買った時のまま使っているとは限らず、使いやすいようにあるいは自分好みにカスタマイズされていることがあるからです。
たとえば、職場のパソコンの場合、Vistaと7は次の詳細ガイドで説明する「XPモード」で使われることもあります。なのでスタートボタンの見た感じがXPのようだったりすることはありえます。
また、まれに職場のパソコンなどでXPなのにスタートボタンがグレイで小さめで、もっと四角っぽいこともないとはいえません。が、それは95の頃の懐かしい表示にカスタマイズしてあるだけだと思います。表示が変わって慣れない雰囲気になるのがいやな人のために、昔風の表示にできる機能があるからです。

なんだかややこしいですね。もちろん「だいたいの見分け方」でなく、「とても正確な見分け方」もあります。それは次のエディションの章で説明します。