パソコンの身に付け方について

パソコンを身に付ける基本は「トライアル・アンド・エラー」です。
最初から正解だけ暗記しようとすると、それを忘れたらわからなくなるし、覚えたことしかできません。いろいろ試して失敗を繰り返し、少しずつ身に付けていくのが早道で、かつ発展的に学べるやり方です。

マウスやキーボードの操作で壊れることはありません

いろいろ試すといっても、最初は少し怖いかもしれません。ですが、マウスやキーボードを触っているだけでパソコンを壊すことなんて、ほとんどできないので安心してください。たまに内部の処理が追いつかなくて動かなくったり、あなたの操作とは直接関係ない内部的な問題で動かなくなったりするだけです。動かなくなったように見えても、あせらずにパソコンが中の仕事を終えて、次の指示を受け付ける準備が整うまで待ってあげてください。
もしずっと戻らない時は、パソコンが動けなくて困っているだけです。「CtrlキーとAltキーとDelキー」を同時にゆっくりと押して、「タスクマネージャー」という、パソコンのタスク(お仕事)を管理している画面を呼びましょう。そして「応答なし」になっているソフトを、終了してあげてください。

パソコンが壊れる理由〜衝撃とウイルス

ちなみに、パソコンが壊れる理由は、おおむね下記の三つになります。

  1. 物理的な衝撃:もちろん、投げたり落っことしたりしてはいけません
  2. 電気的な衝撃:飲み物など水には注意が必要です。雷にも弱いです
  3. ウイルスの感染:感染を防ぐ手立てを知っておきましょう
この三つに気を付けていれば十分です。高価な機械だからといって、怖がらなくていいのです。
なお、ウイルスに感染しても、買ったときの状態までは誰にでも復旧できるようになっています(パソコンを買うと「リカバリガイド」などという名前の、復旧の手引きが付いてきます)。ただし「買ったときの状態」に戻るだけなので、パソコン内部に保存していた写真やメールなどのデータは戻ってきません。失いたくないデータは、必ずバックアップをとるようにしましょう。

また、壊れてしまうというほどではありませんが、パソコンは熱にも割と弱いです。電気が通って動いているものですから、パソコン自体が熱を発します。暑くなりすぎると、急に電源が落ちたり動作が不安定になったりしがちになります。そういう症状を指す「熱暴走」という言葉もあるくらいです。そのためファン(小さい換気扇のような部品)がついていて外に熱を逃がすようになっていますが、真夏など室内の空気が暑いとあまりファンも効果がありません。エアコンで空気を冷やすか、ノートパソコンなら冷却台や冷却シートを使って熱を効率的に逃がすなどして、あまり熱がこもらないようにしたほうがよいですね。

パソコンを早く覚えるコツ〜全体を大掴みしていく

パソコンを早く覚えるコツは「わからないなりにも、クリックして何度でも確かめてみる」ということです。うっかり触ってしまって作っている書類や表がおかしくなっても、あせらず「元に戻すボタン」をクリックすれば大丈夫です。失敗を恐れていつもの作業だけをしていては、進歩や発展は望めません。「どんな風になるのかな」と時には試してみる好奇心と、試行錯誤へのチャレンジ精神が大切です。

Windowsはある程度、イメージ的に機能を簡単に表した絵で表現し、グループ分けしてあります。この絵を見て自分の作業のイメージと結びつけることができれば、習得は速くなります。もっともイメージの仕方は十人十色ですから、最初は自分のイメージと違ってややこしく感じることでしょうが、使っているうちに次第につかめてきます。子供のほうがパソコンを覚えるのが早いのは、大人のように暗記しようとするのではなく、その絵を読み解いていくからなのですね。
またそうやって試してみて思った通りの結果になれば嬉しいものです。その「嬉しさ」が、印象深く記憶できる助けになるのです。荒野の、何度も歩いていくところに次第に道がついていくように、だんだん覚えていくものだと思っておくといいかもしれません。

細かく覚えようとするより、おおざっぱに身に付けていく

生真面目な人はよく「パソコンを一から、基本の基本から学習したい」とおっしゃいますが、パソコンはそれに向いていません。なぜなら、ほんとうに一から、基本の基本からとなると、どうしても物理や数学から始まってしまうからです。それに基本から勉強していると、思ったことがすぐにできるわけではないから、だんだん飽きてしまいます。もう少し気軽な感じで、すぐ使えるところ、使いたいところから、楽しく範囲を広げていくのがパソコンを身に付ける早道です。

たとえばExcelを使いこなしている人でも、実際に使っているのは全機能の三分の一か、もしかすると二割以下です。私もあんまり色々は知らないです。
実際のところ、自分がやりたいと思ったことは、ほかの人もやりたいと思いがちなので、機能として用意されています。その「探し方」ひとつを身につけておいたほうが、多くの機能をかたっぱし無駄に覚えていくより効率的でもあるのです。

ということで、「すべて暗記しよう」「メモを取っておいて確認しよう」ということは、お勧めしません。なぜって、実際に職場においては、参考テキストやメモに頼らず、解決しなければいけないからです。職場で周りが皆さん忙しいのに、参考テキストをじっくり読んでいられるかというと、そうもいきませんものね。
ということで、「使っていくうちに、何度も間違えながらだんだん覚えていく」というのを目指すようにしていきましょう。